#060 2013年9月24日(火)19:30-21:30(開場19:00)
「自立は人を幸せにする」
難民キャンプをはじめとする紛争・災害で貧窮する地に赴き、
人々の精神的・経済的な自立をサポートする中で感じたこと、考えたこととは何か。
今回お話いただくのは、国際的な緊急支援活動を行う団体として海外でも知られる
特定非営利活動法人ジェン(JEN)の理事・事務局長である木山啓子氏。
■ 東日本大震災の支援を通じて感じた「理想と現実の壁」
団体の事務局長である木山啓子さんは、東京の会議室で東日本大震災に直面。
揺れの大きさに、「震源地近くは大変なことになっているに違いない。早く出動しなければ!」
と思ったといいます。
その日の内に、出動を組織決定し、仙台で炊き出しなどを続けながら被害の大きい地域を確認。
ほどなく石巻に拠点を定め、泥出し・瓦礫撤去、仮設住宅への物資配布、心のケア、そして生計回復支援などの活動を展開します。
支援活動を展開してすぐにはっきりしたのは、
日本の災害支援の体制が世界の支援の現場とは違うという事実でした。
役割分担・判断基準・情報収集がまったく整備されていない上に、
縦割り行政がさらに現場の動きを鈍くさせていました。
数多くの海外の緊急支援現場を経験し、グローバルスタンダードを熟知しているJENが感じた
東日本大震災対応の「現実」「課題」「同じ失敗を繰り返さないために必要なこと」とは何か?
■ 国際自立支援の現場で見つけた「生き方」とは?
1994年、木山啓子さんはJENの創設に参加。
紛争中の旧ユーゴスラビア地域代表として難民・避難民支援活動に従事して以来、
20に及ぶ国と地域で160万人以上の支援活動を展開して来られました。
この世界での仕事の進め方、NGOという組織をリードしていく上で大切なことを
ずっと走りながら見つけてきたとおっしゃいます。
多くの極限状態の人々の「自立支援」活動は、木山さんご自身にも影響を与えました。
「若い頃から自己評価も低く、自信というものが持てなかった自分の生き方が大きく変化した」
と木山さんは言います。
国際自立支援の現場で身をもって「人の命や心」と向きあってきた木山啓子さんが、
実体験から語る人生観、仕事観、幸福論にも時間の限り迫りたいと思います。
当日は、岩手県出身でリーダー教育の専門家である組織人事コンサルティング企業、
株式会社マングローブの代表である今野誠一氏が聞き手(ナビゲーター)を務めます。
NGOやNPOなどの団体の運営に関わる方、企業の経営者や幹部、
リーダーの方にはぜひ聴いていただきたい内容の講演です。
多くの方のご参加をお待ちしています。
※このエントリーフォームは、ビジョン東日本サポートネットワーク事務局利用のシステムを使用しており、エントリーすると同事務局より確認メールが届きます。また、今後HOPE100からのお知らせをお送りさせて頂きます。
■日時:2013年9月24日(火)19:30-21:30(開場19:00)
■場所:株式会社ミクシィ 会議室
http://mixi.co.jp/profile/info/
渋谷区東1-2-20 住友不動産渋谷ファーストタワー7階
東口徒歩8分(JR・東横・銀座・井の頭)
15番出口徒歩8分(半蔵門・副都心)
■定員:50名 ※状況により定員を増やす場合があります。
■参加費:2,000円(HOPE100特別料金)
※HOPE100は今後、この被災地からゲストスピーカーをお呼びして学ぶシリーズを
開催してまいります。講師・会場・運営3者が無償で協力していることはこれまで通り
変わりませんが、「ゲストの旅費交通費を除いた全額(100%)」が寄付となります。
もちろん、より多くご参加頂くほどチャリティは増えますので、お誘い合わせの上、
ご参加下さい。ゲストの旅費交通費を除いた全額(100%)を下記団体に寄付します。
■当イベントチャリティ先:いわての学び希望基金
※東日本大震災の被災地である岩手県では、震災で親を失ったり、親が仕事を失った
子どもたちが希望に沿った学校を卒業し、社会人として独り立ちするまでの支援を目的に
「いわての学び希望基金」が設置されています。
■会場提供:株式会社ミクシィ
■後援:株式会社マングローブ
◎木山啓子(Keiko Kiyama)
特定非営利活動法人ジェン(JEN)理事・事務局長。
1994年、JENの創設に参加。紛争中の旧ユーゴスラビア地域代表として難民・避難民支援活動に従事。多くの緊急支援が依存をうむことに着目し『緊急事態からの自立支援』を提唱、20に及ぶ国と地域で支援活動を展開してきた。現在JENは、アフガニスタン、パキスタン、イラク、スリランカ、南部スーダン、ハイチ、東日本で支援活動を実施、2012年からは、シリアからの難民の支援活動もヨルダンで実施している。2007年よりJANIC理事。2011年4月よりジャパン・プラットフォーム共同代表理事。2005年には社会的に有意義な活動をし、女性の地位向上に貢献した女性に贈られるエイボン功績賞受賞、日経ウーマン誌ウーマン・オブ・ザ・イヤー2006大賞受賞。
特定非営利活動法人ジェン(JEN)
著書「誰かのためなら人はがんばれる 国際自立支援の現場でみつけた生き方」
<聞き手>
◎今野誠一(Imano Seiichi) 株式会社マングローブ 代表取締役社長
岩手県出身。55歳。高校まで同県に在住。1976年株式会社日本リクルートセンター(現リクルート)入社。人事教育事業部、総務部を経て、株式会社リクルートコスモス(現コスモスイニシア)で、総務部長、人事部長、中長期経営計画策定プロジェクト担当部長および関連企業室部長を歴任。1998年組織変革コンサルティング会社である株式会社マングローブを起業。HOPE100の理念に共感し、自身も震災直後にスピーカーとして登壇。HOPE100以外にも故郷岩手県の復興支援活動を震災直後から現在まで継続して行っている。
株式会社マングローブ: http://www.manglobe.com/